2010年の世界経済は、どのような姿となり、マーケットはどのように動くのだろうか。経済協力開発機構(OECD)は、アジアの高成長に支えられ、先進国経済が緩やかに回復していくルートをたどる姿を予想している。米国が担っていた世界経済の牽引役を、中国を中心に新興国が分担するなかで、米欧経済のバランスシート調整が進み、不良債権処理などの問題がゆっくりと改善されていくと思われます。

 米国は積み上げた過剰債務の返済に力を注ぎ、米国の経常収支の改善(輸出増、輸入減)が進み、この調整をスムーズに進めるためにも、超低金利の継続と緩やかなドル安の路線を政策として志向するのではないかと考えられます。

 先進各国が、ばらついた対応ながら、新興国経済に支えられ、ゆっくりと正常化への道を歩むことは出来るだろうか。1つの可能性として、米国経済のバランスシート調整が進展し、比較的早期に本格回復を始めるケースが考えられます。輸出に依存する日本経済は、このケースが実現すれば、巨大市場である米国経済の復活と円安のダブル効果を得ることができることになります。

 もう1つとして、新興国・商品バブルの崩壊である。特定地域の不動産などの局地バブルが当局の引き締め策などではじけても、新興国・商品市場全体の不信が起きるとは限らない。ただ、バブルが長期間ふくらみ続けると、崩壊によるダメージは大きくなり、特に懸念されるのは、先進国が本格回復する前に原油や資源の価格急騰で輸入インフレが悪化する場合が考えられます。

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